ココをおさえておけば、初心者でも釣れる天然マダイ
1.コマセマダイ釣りで大きな天然マダイを釣る
2.大きなマダイが簡単に釣れる竿
3.電動リールは子どもでも大きなマダイを上げさせてくれる
4.船釣りに出かける前の段取り
5.持ち物
6.釣れた魚を美味しく持ち帰る方法
7.仕掛けを作成するために
8.こだわれば釣果アップの件
1.コマセマダイ釣りで大きな天然マダイを釣る

初めてでも簡単にマダイが釣れる方法、それはコマセマダイ釣り(テンビンカゴフカセ釣り)です。
コノ釣り方は真鯛を釣るには最もオーソドックスで、この釣りを楽しませてくれる遊漁船は全国的にも多く、その仕掛けも長年の進化で初めてでも結構、扱いやすくなってきました。
ちなみに、マダイは様々な釣り方があって、それぞれのメリットや楽しみ方でアングラーを楽しませてくれます。
そのマダイを初めてでも、是が非でも釣りたいというのなら、コマセ釣りが最速で、確実で釣り方も覚えやすい釣り方なのです。
この釣りの特徴はカゴに撒き餌を詰めて、真鯛のいる棚でエサをバラ撒いて周囲の魚を集めて釣るので、他の釣り方と比較して釣れる可能性が高くなります。
コマセ釣りが釣れやすい理由
〇 遊漁船が多い。
・1970年頃、魚の餌にオキアミの導入があって、釣りでの釣果にも画期的な進歩がありました。
・リール・竿・仕掛(カゴ・天秤)が洗練され初心者でも釣れるようになりました
〇 フカセ釣りの仕掛けが、真鯛に積極的なアピール力があるシステムだから。
・集魚して狙うのがコマセ釣りの最も大きな強みです。
〇 イメージしやすい
・仕掛けを見て釣れそうなイメージが湧いて、海中の想像力をイメージしやすくなってそれが、釣れる引き金になります。
・体感とイメージが整いやすいので、釣るという動作と認識が一致しやすくて馴染みやすい釣り方です。
〇 乗船した船に真鯛を寄せるベクトルが働きやすい
・釣り方が撒き餌をするので魚を集められる可能性が高い。乗客の撒き餌が刺し餌と同調すれば一層集魚に期待出来て、釣れやすくなるから。
〇 女性・子どもでも釣り上げられる
・竿を固定して釣るので楽だし、電動リールの進歩で作業も簡単になって来たから。
・アワセやすいしバラシも少ないのがコマセ釣りのメリットです。
コマセ釣りはゲスト(マダイ以外の魚)も美味しい魚が、釣れるのでそんな楽しみも期待できます。
デメリットは仕掛けが比較的重く、ハリスが長いので絡んだりします。
電動リールはリールの中でも重くて配線コードと連結されているので、他のリールに比べて自由度が制限されます。
さて、実際は昨今の電動リールはコンパクト・軽量化され、獲物の取り込みを結構ラクにさせてくれる機能性も向上しました。
なので獲物を早く回収する事も出来て、竿受け(ロッドキーパー)に竿も固定して釣ることになって、重さを感じる作業を最小限に抑えてくれる様になりました。
船上でのセッティング状況
コマセ釣りは上図の様な配置で臨めば釣りやすいでしょう。船竿は竿受け(ロッドホルダー、ロッドキーパー)にセットします。
左側の白いバケツに撒き餌用のオキアミを入れておきます。その間の船べりに設(しつら)えてある黒いマグネットシートの上には、刺し餌をセットしています。
バケツの足元にはバッテリーが見えますが、バッテリーが無い場合は、船に端子がセットされているのが一般的です。
ごくまれに無い場合があるかもしれませんので、予め予約の際に確認しておくのも良いかもしれません。

コマセ釣りの仕掛け
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コマセ釣り仕掛(システム)
マダイを釣る仕掛けは上図の様になります。
このシステム(仕掛けの組み合わせ)は、なれてしまえば非常に扱いやすく、釣果を望める釣り方です。
要は長い仕掛けの扱い方に注意さへすれば、狙う獲物が釣れやすい仕掛けと言えます。
その秘訣は、船べりと自分の足元に糸が絡むようなモノを置かず、ソコに仕掛を左右の手で手繰り寄せてまとめるという感覚です。釣り針に注意して、ていねいに落ち着いて仕掛けを納めて行きます。
少々の仕掛けの重なりは、次の仕掛けの投入の際に天秤と撒き餌カゴを海中に投入した後、慎重にハリスを手繰って海中に投入するようにすれば、糸がらみは起こりません。
針の部分をマグネットシートに刺し餌を施してセットしておきます。
突風には注意して、風にあおられても落ち着いて作業すれば仕掛けのモツレは対処できるでしょう。
獲物が無事針掛かりして、たも網で魚をすくった後も落ち着いて針を外してしまえば、その後の仕掛けのセッティングはややこしくなりません。
ハリス部分は変なクセがついたら、クセのついた両端を引っ張ってカールを取り除きます。
仕掛けがもつれてどうしようもないときには、迷わず交換した方が早い場合もあるので、余分に用意しておけば安心です。
サニーカゴBIg αをおススメするのは、この種のカゴの中では安価な方でシンプルなデザインなので、海中で安定した撒き餌さの放出を維持しやすいからです。
不要な操作で手間をかけることなく安定したセッティングで撒き餌を施してくれるので、費用対効果はこの種のカゴでは、頭抜けて良いでしょう。
他のカゴの場合、放出の口や流入する海水量の開口部分が、一連の動作の途中で広がったり狭ばまったりする恐れがあります。
余計な心配が不要なのが、釣行を重ねればその度に、ありがたく感じさせてくれます。
ハリス部分は自宅で予め作成しておいて4~5セットも用意しておけば、その日一日十分楽しめます。
初めてなら市販で出回っているので、購入しても良いでしょう。2本針にする必要性は特にありません。1本でも釣果が上がるときがあります。
手返し重視なら1本針の方が有利でしょう。不要なオマツリも防止できます。後述で針とハリス、枝針の作り方も説明します。

2.大きなマダイが簡単に釣れる竿
この釣りで使用する船竿は、ムーチングといって、竿先からバット(竿のグリップ部分)まで良くしなってくれる竿を使用します。
一般的に5:5の曲がり具合の竿になります。船竿の調子は色々あって、主に魚種によって使い分けられています。

特にムーチングは、その素材も大きく2種類に分かれて、それはグラスロッドとカーボンロッドになります。
素材の違いで釣り味は同じ5:5(ムーチング)でも趣が変わってきます。
グラスロッドは柔らかく粘性を感じられるグイグイ曲がる雰囲気で、カーボンはかたい竹がしなる様なカチッとした感覚と言えば、分かりやすいかも知れません。
カーボン製の方が細身で、軽量です。
竿の長さは3mが一般的です。それより長すぎても、短すぎても慣れないうちは、扱いにくいでしょう。
マダイが釣れる漁場では、メジロ(ブリの幼魚といってもハマチより成魚よりの呼び名)も釣れたりするので竿の号数は80~100号程度が、おススメです。
ゲストには時として大物が、かかる場合もあるので"大は小を兼ねる"的発想で挑めば、期待感の膨らむ釣りを安心して楽しめます。

イサキとマダイ
3.電動リールは子どもでも大きなマダイを上げさせてくれる

この釣りでは、電動リールを使用します。操作方法は一度覚えてしまえば、簡単です。
手巻きでも電動でも道糸を出し入れ出来て、あやつり方に幅が出来て、この釣りでは欠かせません。
電動リールの規格は、PE4号を300mほど巻けるサイズであれば、十分です。
電動リールで、注意を払っておきたいところは、表示されるメーター数と実際のメーター数の誤差を極力少なくするという事です。
つまり、購入時は釣具屋さんで規定のテンションをかけて、道糸を巻いてくれますが、何らかの理由で自宅で巻く様な場合は、そのテンションに留意しないと誤差が生じます。
もし、現場で判明した場合はPEが10メートル単位で色分けされていますので、それで判断する事になります。
更に注意しておきたいのが、ドラグの調整です。
獲物が掛かった時、釣糸が切れない様にリールが空回りして道糸が、海中に放出されます。
ドラグをガチガチに締めこんで道糸が出ない様にしてしまえば、大きな獲物に糸を切られる事があります。
逆にユルすぎるといつまでも道糸が持って行かれます。
なので、ほど良い強さで調整します。
ハリスを切られないギリギリの強さで調整する事が、釣果のポイントになるワケです。
以上の二つの点が、この釣りでのリールに課された釣果の分かれ目になります。
電動リールは完全水没は避けましょう。故障の原因になります。
船上での波しぶきや、帰宅後の水道水で洗う分には問題はありませんが、完全水没は注意しましょう。
4.船釣りに出かける前の段取り
天然マダイを釣ってみようとなったら、先ずはホームページで遊漁船の件を事前に調べてみましょう。
近くの港の遊漁船を調べてみて、ロッドやリールを貸してくれるのかどうか、何を用意すればよいかを解決することになります。
遊漁船では、上述のようなタックルとかフローティングベスト(ライフジャケット)を貸してくれる場合があります。
撒き餌は遊漁船が用意してくれるのが一般的で、最低限用意するのは、刺し餌・クーラー・ハリス仕掛けというというケースもママあります。
氷も提供してくれる場合が多く、ハサミや針を外す時のペンチ、タオルや軍手程度の段取りで、楽しませてくれるところもあります。
いよいよプランを立てるとなると、予定日の天気・潮目具合を確認、到着にどれくらいかかるのか、近くに釣りエサ店があるのかなどを調べておけばいいでしょう。
潮の具合は例えば大潮の場合は、波の干満が大きく釣れる可能性が高まる反面、ウネリとかも注意しないといけないかもしれません。
小潮なら大潮ほどではないでしょうが、多少なりともマシでしょう。
釣れる可能性は一般的に大潮という事になっています。かといって必ずという程の事でもありません。
さらに波が高さ2mを超える場合は、出船しないでしょう。
また、強風の場合も中止されることがあります。
釣りが出来るのかどうか、不明の場合はタイミングを計って前日に電話をするか、遊漁船の方から中止の連絡があったりします。
波高でも強風でもなく、多少の雨なら釣りは行われるでしょう。
基本、真鯛は季節を通して釣れる魚と言えます。
旬は秋から春先にかけてという事になりますが、旬を外したからといって、極端に味覚の落ちる魚でもありません。

乗船する服装
現地に到着すれば、着替えます。大半は車中で着替える事になります。
防寒着とか撥水性のよいウェアに長ぐつ、帽子にサングラス、船上では風が吹いていますウィンドブレーカーも用意しておいた方が良いかもしれません。
またタオルや小道具類と船上での飲み物とかお菓子類とかも用意して・・・。
乗船前のイメージはクーラーボックスに竿とリールとタックルボックスというイメージです。
竿とリールは予めセットしておいて、ゴムベルトなどで束ねておいて、クーラーボックス・タックルボックスというスタイル、いわゆる3点セットが乗船する時の基本スタイルです。
極力、コジンマリとしたスタイルになります。
船上が狭い場合があったり、下船の時に忘れ物がない様にコジンマリとまとめて臨むのが、ベストです。

釣れる時にはもっと釣れる天然マダイ
5.持ち物
乗船時に必要な道具
1.竿
2.電動リール
3.仕掛け:テンビン・クッションゴム・カゴ・オモリ(60~80号)・ハリス仕掛け
4.クーラーボックス
5.タックルボックス
あれば重宝する便利グッズ
1.ラジオペンチ
2.ハサミ・ラインカッター
3.千枚通し
4.ナイフ・包丁
5.タオル
6.軍手

あれば便利な小道具
船釣りで釣れた魚は、活締めします。生きている内に締めるという事です。そうすれば味覚が格段に良くなります。
具体的には左右のエラをナイフや調理ハサミなどで切って、血抜きをします。次項でその詳細を説明します。
6.釣れた魚を美味しく持ち帰る方法
上述の様に、釣れた魚は生きている内に締めるのがキモになります。
極端な例で言えばマグロやブリ・カツオなどの、血の気の多い魚は釣れたら即、血抜きするのがベストです。
というのも、野締め(釣れたあと放置して獲物を昇天させること)だと、身の中で血が固まったりして生臭みの原因になるからです。
釣れたら実感しますが、例えばカツオならエラから血を流しながら上がってきたりします
おしなべて、魚を追うために流線形のいかにも速く泳ぎそう系の魚は、活締めが効果的です。
暴れている内に両方のエラをハサミやナイフで切って、尾っぽを持って潮水に漬けて、あるいは流して血を洗い流します。
船内にはバケツが用意されているはずです。なければ水汲みバケツを用意しておきます。
初めての時は、一瞬たじろぐかも知れませんが、軍手でもはめて尾っぽを握って、血抜きを頑張って行って欲しいモノです。
最も最良の活締めは血抜きを済ませたら、潮氷(しおごおり)に15分程度存置してからクーラーボックスに収納するのが最も理想的な保存方法です。
潮氷とは、氷と海水を混ぜて急激に冷やすために施す氷水のことをいいます。
急冷の意味は、活締めで昇天させると獲物は発熱します。
この発熱は魚の身、細胞に作用して、旨味を損なう事になります。
そこで、締めたらすぐ冷やすのが美味しく持ち帰る秘訣になるワケです。
急冷は15分程度までが理想的です。
それ以上はかえって好ましくはないでしょう。
クーラーボックスに収納します。
この時、クーラーボックスの中には、ペットボトルに詰め込んで冷やしておいた氷を、簀の子の様なもので巻いておいて、魚に直接氷が触れない様にしておきます。
簀の子の上に獲物を重ねていきます。
その獲物の上に日本手拭を海水に浸して、絞らずにそのまま獲物に被せます。
こうして持ち帰れば最も美味しい天然のマダイを自宅で味わえるという事になります。
これらの作業は、自宅でマダイを味わう時に明らかな差を、感じさせてくれます。
あえて忌憚なく言ってしまえば、街中で買い求める天然真鯛とは、ひと味もふた味も差が出るとも言えます。
初めて船釣りにデビューすれば、多くの方が実感するアメージングという事です。

この上に潮水を含ませた日本手拭で覆います
神経締め
血の気の多い魚は、神経締めを施したりします。
死後硬直を遅らせて、鮮度を保持するという方法です。
神経を締めた魚は、鮮度が良くて、血抜きもキレイに済ませられます。
その手順は簡単に済ませる場合、用意するものは、千枚通しと神経締めのワイヤーです。
先ず、魚の目の身側、専門用語で言う所の前鰓蓋骨(ぜんさいがいこつ)の溝上部付近(図-1の部分)に千枚通しを差し込みます。
上手く的中すれば魚が暴れるので分かります。
そして、上方鼻腔の上辺り、魚のおでこ部分にあたる中心付近に千枚通しを刺します。
(図-2の部分)堅い骨が貫通した感じがするまで差し込みます。
次に、神経締めのワイヤーを通していきます。
この時再び魚が、暴れます。
更に、ワイヤーを差し込むと再び暴れだし、しばらくするとマルハゲなんかははっきりと体色が変化します。
色が変わったら、エラの赤い部分と白い部分が見えるところをハサミで切断して、血抜きして潮氷に浸します。
神経締めワイヤーもネットや釣具店で販売されています。
メジロなどの大きな魚は尾っぽからもワイヤーを通して神経を締めます。
尾っぽの付け根を切って、背骨の上を通していきます。

7.仕掛けを作成するために
自宅で仕掛けを作成することが出来る様になれば、次回のマダイ釣りに新たな課題も生まれて一層、自分で釣った感も味わえて、船釣りの面白さもより、膨らむ事でしょう。
仕掛けを作成する事で、仕掛の意味とかハリスと針の海中での仕事のイメージも湧いて、想像の領域が広がります。
魚釣りは、イメージが大切だとも言われていますが、イメージ量が増えれば増える程、獲物は良く釣れる様になるモノだと言えるでしょう。
経験上、実感します。
さてここでは、船釣りで欠かせない結束の事を説明します。これだけ覚えておけば、十分です。
ハリス(フロロカーボン)と針の結束
馴れて来れば数十秒で完成。
仕上げ具合もバッチリ、針のスッポ抜け防止の秘訣は、針に巻いた糸が重ならない事。
そして、シッカリと引っ張って糸と針の密着を確認してO.K.です。

ダイワHP参照:http://www.daiwa.com/jp/
針を結束する事が出来れば、仕掛の針だけを交換したい場合、針を余分に用意しておけばハリスを交換しないで済むので確実に時短できて、時合いを逃がしません。
馴れて来れば、1~2分も掛らなくなります。
なので、覚えておいて損はない作業です。
船上で電池式の針巻器で巻くより、早く巻けるようになります。
8の字結び
道糸(PE)はその先端にスナップサルカンを施します。
そのサルカンを介して、L型天秤をセットします。
釣りを終えて帰路に就く時に船上で簡単に後片づけをします。
電動リールはタックルボックスに収納してクルマに搭載する時、ロッドとリールを別々に片付けるのなら、道糸(PE)先端のスナップサルカンを取り外さなければいけません。
この時、8の字結びが必要な結びになります。

輪ッカを二つ作っておけば、取り外しの時に便利です。

八の字結び
参照:シマノ ノット辞典
http://fishing.shimano.co.jp/product/s/goods/line_lab/line_knot/knot01.html
サルカンとハリスの結束
ハリス(フロロカーボン)とL型天秤はサルカンを介して接続されます。
自作のハリス仕掛けは天秤側に来るハリスの先にスナップサルカンを結束します。

参照:シーガー サルカン結び
http://www.seaguar.ne.jp/knot/parts/parts_6.html
枝針を設けたい時は、ハリスの先端を8の字結びで輪ッカを一つ拵えて、互いにその輪ッカ同士を使って結束します。
スナップサルカンをハリスに結束するパターンと同じ要領です。
エダスもモトスもその先端に輪を設けて、結束します。

自作仕掛けの収納ケース一例
7.こだわれば釣果アップの件
あと一押しで、釣果アップの秘訣を記しておきます。
良く釣らせてくれる船長直伝のチョットしたテクニックです。
ココを押さえて、騙されたと思って是非、試してみて下さい。
刺し餌の刺し方。


刺し餌は事前に購入しておけば良いでしょう
上図の様に刺し餌を刺せれば、外れにくく獲物の針掛かりの可能性がアップします。
刺し餌は、予め購入しておいて尾ッポをハサミでカットしておきます。
その際、小さなオキアミは選別しておきます。
ちなみにオキアミは遠投Gクリル3Lサイズがおススメです。
フロロカーボンは撒きグセを針先から指でシゴイておけば、最良です。
長い仕掛けなので絡まない様に注意して巻きグセを直せれば釣果アップが望めます。
仕掛けを海中に投入して所定の棚に届いたら、ソコから更に5~6mほど下して、仕掛けを振る様に船長から指示されると思います。
そして、素早く所定の棚まで巻き上げて獲物の針掛かりを待ちます。
この時、海中のカゴを上下に振って撒き餌を放出させるのですが、道糸は真っ直ぐ下におりているのではなく、潮に流されて弛んでいます。
なので、竿を振る時はムーチングで良くしなる竿なので、腰を据える様なイメージでシッカリ降らないといけません。
上下に大きく振るというイメージではなく、シャキッと2~3回シャープに振るというイメージで振って素早く手巻きで、所定の棚に戻すのがベストです。
そして、長くても1~2分の待機で獲物が掛からなかったら、竿をユックリ2~3mほど上げるイメージで上げて、ユックリ降ろします。
さらに、1~2分待機しても獲物が、かからなかったら電動で最速の速さで巻き上げます。
仕掛けを回収したら、カゴの中の撒き餌の状況を確認して、空になっていたら補充します。
残っていたら開口部を広げて放出具合を調整します。刺し餌が残っていたら新たに付け直して投入します。
仕掛けの投入は、電動リールのクラッチを上げておいて道糸が放出されない様にしておいて、天秤とカゴを投入します。
ハリスがそれに連れて海中に落ち込んでいきますが、この時道糸と絡まない様に注意しながらハリスを投入していき、針が海中に落ちたら、クラッチを切って仕掛けの落ちるのを待ちます。
仕掛けを速く落下させたい場合、竿先を海中に向けて真っ直ぐにすれば、糸とガイドの抵抗が少なくなって早く沈み込みます。
所定の棚より5~6mほど下降させて同じ作業を行います。そして、同じように待機します。
獲物が掛かれば竿先が大きく振れるので、タイミングを見計らってここでも、大きく合わせるのではなくて、シャキッと口元に針掛かりさせるイメージでシャープに素早く合わせる様にします。
獲物が大きければ、竿ごと持って行かれそうになりますからシッカリ両手でもって、竿尻を脇に挟むようにします。
若干手巻きで巻いてみて、上手く針掛かりしている様でしたら電動で巻き上げにかかり、竿を竿受けにセットします。

船長の指示がない限り、中程度のスピードで巻いて行きます。
大きい獲物の場合、道糸は出たり入ったりします。
それでも徐々に巻き上げていればドラグの調整はそのままでも結構ですが、スルスル持って行かれている時は、絞ってみましょう。
しばらくして、ハリス部分が見えたら電動リールは自動的に止まるので、糸を手繰り寄せます。
獲物を浮かせる事が出来ればホボホボ成功です。タモ網に収まるまで慎重に魚を確保しに行きます。
網に入れば、クラッチを切って針を外します。その一連の動作の中で、天秤とカゴは所定の位置に収めておきます。
ハリスは足元に両手で収まる様に交互におろしていきます。
初めての獲物は背びれをいっぱいに広げて、とげとげしい感じがしてどこから手を付けてよいかとまどうところでしょうが、大きな獲物なら、靴底ででも抑え込んで針を外します。
もし、飲み込まれていたらラジオペンチで針のチモトをつまんで回しこむ様にして外しにかかります。
手慣れて来ればエラに指を押し込んで、外せるようになるでしょう。
針を外さなければいけないと指先を魚の口に入れるのは危ないのでしない方が良いでしょう。
時合いが来ていたら、取り敢えず釣れた獲物は水汲みバケツにでも入れておいて、仕掛の投入作業に入ります。
船が移動するとき、活締め作業に入ります。